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厄除け・治癒神

厄除け・治癒神

2020.05.072021.09.27

厄除け・治癒神

アマビエ

アマビコさんです。予言妖怪の一種で、三本足の猿のような姿をしています。尼彦、天彦、天日子、海彦とも書かれ、いずれも予言をし、自身の写し絵が厄除になるという妖怪です。
羽毛の生えた体に人面、9本の足を持つ天彦入道（あまびこにゅうどう）という妖怪もいます。

神社姫（じんじゃひめ）さまです。
予言妖怪の一種で、人魚に近い存在とされます。予言獣を描いた絵紙の流行の発端になりました。

件（くだん）さんです。人面を持つ牛の姿をしていて、不吉を予言しすぐに死ぬ妖怪として有名ですが、かつては“くたべ”と呼ばれる予言獣で、疫病の流行を予言しその姿を描いて絵図を見れば災厄を避けられるとされ、“くだん”は豊作を予言し、その姿を描いた絵図を持てば疫病から免れ幸福を招くとされた吉祥の妖怪でした。

塞の神（さいのかみ）です。村や道の境目を守るために置かれた神で、道返之大神が元になったと考えられています。厄災を防ぐ他、道中安全、子供の守護、道を守り繋ぐことから商売繁盛、縁結びと幅広く信仰されました。余談ですが長野県は道祖神が一番多い県と言われています。

道返之大神（ちがえしのおおかみ）です。日本神話に登場する神で、死んでしまったイザナミを黄泉まで迎えに行ったイザナギがその腐り爛れた姿を見て逃げ出し、黄泉と現世を繋ぐ道を塞ぐために置いた岩を道返之大神と呼びました。

御杓文字様です。咳の神と呼ばれます。おしゃもじ様の祠にあるしゃもじで患部を撫でたり、枕元に置いたり、そのしゃもじでご飯をよそうと病が癒えると言われ、回復した際はお礼として新しいしゃもじを添えて納めます。社宮司神、石神、赤口様などとも同一視されます。

大巳貴命（おおなむちのみこと）です。大国主（おおくにぬし）と同一とされ、因幡の白兎のエピソードから正しい治療を施す神として医療も司りました。日本の国造りをした神で、大黒天と響きが似ていることから商売繁盛とも結び付けられます。

少彦名命（すくなひこなのみこと）です。一寸法師の元になった神とされ、とても小さい神様です。醸造の神で、田畑を荒らす害獣・害虫を除けるほか、医薬にも詳しく、人々に知識を与えたと言われています。

ホヤウカムイさんです。ホヤウカムイは、蛇の神を意味し、ラプシヌプルクル（羽の生えた魔神）、サクソモアイェプ（夏に語らざる存在）とも呼ばれます。
普段は草木を枯らすほどの悪臭を放ち人に害を為す危険な存在ですが、その悪臭で疫病神を追い払ったという伝説もあり、守り神や病気を祓う神として崇められることもあります。

十二支合体！寿（ことぶき）ちゃんです。十二支は十二方位、十干（生命の循環）を表し、その年の干支モチーフは幸運を呼ぶ縁起物とされるため、これらの特徴をすべて含む“寿”は守護・防災・幸運招来と最強の縁起物になりそうです。

薬師如来さんです。すべての病苦を打ち払い、悟りに導く仏様として日本では飛鳥時代から数多く信仰されました。真言は“オンコロコロセンダリマトウギソワカ”

角大師（つのだいし）様です。通称、元三大師（がんざんだいし）。良源という平安時代、天台宗の僧で慈恵大師（じえだいし）とも呼ばれます。
豆大師という小さな元三大師が並んだお札の他、この痩せた角のある鬼の姿のお札も有名で、疫病除け、病気平癒のご利益があるとされています。

箴魚（しんぎょ）さんです。山海経（せんがいきょう）の中の五蔵山経東山経に書かれている魚。口がとがった姿から、サヨリに似た魚ではないかと言われています。
【其中多箴魚，其狀如鯈，其喙如箴，食之無疫疾。】

青耕（せいこう）さんです。山海経（せんがいきょう）の中の五蔵山経中山経に書かれている不思議な鳥。カササギに似た鳥で、青い体（ここでいう青は緑色や、濃い青、黒に近い色とも）に白い嘴、白い目、白い尾を持つとされます。
【有鳥焉，其狀如鵲，青身白喙，白目白尾，名曰青耕，可以禦疫，其鳴自叫。】

白澤（はくたく）さんです。日本では、老人の顔を持ち、全身に九つの目を持つ姿で描かれますが、本来は獅子の姿に近かったようです。枕の下に白澤の絵を入れて眠ると悪夢を見なくなるといいます。

バロンさんです。森のバナスパティ（善の精霊）の顕現でバナスパティ・ラジャ（善の精霊の王）とも呼ばれます。バリ島やジャワ島の遺跡に描かれており、悪の象徴である魔女ランダとの戦いは、永劫争い続ける善と悪の象徴としてバリ島の祭りバロンダンスでも表現されています。
その姿は鏡片で飾られた装飾を身に付けた白い毛皮を持つ赤頭の獅子で、二匹の猿を伴って描かれることも。

アシュヴィン双神です。リグ・ヴェーダ（インド最古の聖典）に登場する太陽神スーリヤと雲と夕暮れの女神サラニュの双子の息子で、もともとは朝と夕の薄明を象徴する神だったと言われています。
馬や蜂蜜と関連付けられ、黄金の戦車に乗って夜明け（夕暮れ）前の空に現れ、人に財宝をもたらし、病気や不幸を防ぐとされました。
ギリシャ神話の兄弟カストルとポルックス（ディオスクーロイ）の原型の神という説もあります。

クムグゥイさんです。クムグウェ、コモクワとも呼ばれます。島に見えるほど大きな頭をしており、巨大なタコの姿をしているとも言われます。
海神のほか、“銅をの製造者”（Copper-Maker）として知られています。その名前は“富める者”を意味し、海底にはタコに守られたクムグゥイの住処があり、海底の住処に辿り着けた者には海の道の知識や、宝、銅貨、歌などの宝（トルクェ）が与えられるんだとか。
魚や海の生物を模したクムグウィの仮面には、クェンホ（Khenkho）という鳥の眷属が乗った状態で描かれることもあります。

イシュトリルトンさんです。“黒い顔”を意味する名前を持つ薬、癒やし、踊り、祝祭の神です。踊りを司るためミュージシャンやダンサーにも崇拝され、これは病気快方を祝う踊りが元になっているという説もあります。
イシュトリルトンの神殿には黒い水と呼ばれるたくさんの水壺があり、子供が病気のときにはその水を飲ませて病を癒やしたと言われています。子供の眠りを守る神でもあり、穏やかな闇と安眠をもたらしてくれるそうです。

アポロンさんです。光明の神として知られますが、もとは豊穣神や農牧の神に近く、やがて害獣や害虫を払う神として、また見えない矢として疫病や死を運ぶ神とされました。
後に宣託や予言の神として名を上げ、古代ギリシャでは文明や芸術を司る光の神として大変な人気を博しました。医療神としては“癒やす者”パイオエン（パイオニアの語源、芍薬や牡丹の花を指す）と呼ばれ、疫病や死を司る、すなわちそれを祓う者としてアポロンを称える讃歌が歌われました。
（パイオエンを別の医神とする説もあります）

アスクレピオスです。死した母コロニスからアポロンが取り上げた子で、非常に優れた医術を持っていました。ついにはメデューサの血を使って死者を蘇らせたため、冥界の神ハデスに訴えられ、同じくこれを良く思わなかったゼウスの雷霆によって命を落とし、へびつかい座として星座に上げられたとされます。
古代ギリシャにおける実際のアスクレピオスによる医療（信仰）は夢占いやお告げに近いものでしたが、占いや宣託に忙しいアポロンに代わって疫病を防ぐために祀られることもありました。
傍らの小人はアスクレピオスの息子のテレスポロスで、彼の補佐をしたと言われます。

ミアグロスさんです。マイアグロス、ミュイアグロスとも。かつては蝿を追うゼウス（ゼウス・アポミオス）、とも呼ばれ、神に捧げる生贄にたかる蝿や害虫を払う神でした。南パレスチナの古代都市エクロンの、病を起こす蝿を払うバアル（主神）と同一視され、病を祓う神として蝿そのものを祀ったとされています。その姿がイスラエル人によって邪教とされ、後の悪魔ベルゼブブ誕生の元になったという説があります。

ババルアイさんです。名前は土地の王を意味し、病や感染症、治癒に関連するオリシャ（精霊）で、植物やハーブ、地球そのものとも強い結びつきがあります。病に関連する存在でありながらその謙虚な性格から広く崇拝されており、聖ラザロと同一視されることもあります。左手に持っているのは邪気を掃くササラというアイテムです。

セクメトさんです。彼女は自身を信仰しない人間に怒った太陽神ラーが人間への天罰として自らの右眼を抉り出して生み出した殺戮の女神でしたが、人類が滅亡するほどの大暴れをしてしまい、ラーの静止も届かず焦った神々は七千杯の血の色をした酒を用意して彼女を酔わせ、その狂気を封じて守護神として再生させたと言います。この殺戮による血でエジプトの砂漠は赤くなったのだとか。
手に持った蓮と蛇は、セクメトと同一視され疫病の神レシェフと共に配される愛と治癒の神ケテシュ神をイメージしました。

バステトさんです。猫の頭にシストラム（子供をあやす楽器）を持った姿で有名ですが、元は雌ライオンの頭を持った気性の荒い神でした。時代が下るにつれてその性格は変化していき、大人しい部分をバステト神、気性の激しい部分をセクメト神とすることも。

グーラさんです。シュメールではバウ、メソポタミアではニニンシーナ、アッカドではグーラと呼ばれた犬の頭を持った豊穣の女神で、ラガシュ地方の都市ウルクの都市神でもありました。
“土地の偉大なる治療者”として犬が傷口をなめるしぐさから治癒能力があるとされ、治癒神として崇められました。
このグーラさんは中東イラク、古代都市テペ・ガウラに残る最古の飼育種サルーキをモデルにしています。

カラドリウスさんです。雪のように白い鳥の姿で、目、嘴、首の周り、尾の付け根、足が黒いとされました。（当時の絵ではは白サギ、ハト、チドリのような姿で描かれています）
その目で病を吸いとり、体の中で浄化することができる、または首にアヌビスが描かれた黒い袋を下げていて、病気を吸って袋がいっぱいになると卵を生むとも言われています。
古代インドやヨーロッパでは金色のチドリの羽には癒やしの力があると信じられていました。

ラファエルさんです。旧約聖書の「トビト記」に登場する癒やしを司る天使で、ラファエルという名前はヘブライ語で“神は癒やされる”という意味を持ちます。一匹の魚の内臓と心臓を使って、悪魔に取り憑かれた女性サラ、目が見えなくなったトビトの二人を救いました。トビトの息子の旅に同行し、リュックや水筒、旅杖を持った絵でも描かれます。
男の子です。

ブエルさんです。ゲーティア【ソロモン王の小さな鍵】に登場する72柱の悪魔の一人で、50の悪霊軍団を従えているとされます。哲学、道徳、自然、論理学、あらゆる薬草と植物の効力について教え、召喚師に良い使い魔を与えてくれます。
人間の病を治す悪魔として有名で、魔術師アレイスター・クロウリーが喚起し物質化に成功したと言われています。

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世界中の神様や生き物たちをもふもふに。
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